ブラジルの夕日からインスピレーションを受けた照明器具「ポエンテ」

デザイナー、マルコス・ドゥアリベによる自然素材と幾何学的形状の融合

ブラジルの文化、建築、芸術からインスピレーションを得た「ポエンテ」は、自然素材と幾何学的形状を組み合わせたユニークなテーブルランプです。この照明器具は、家庭や職場に落ち着いた照明を提供し、夕日の光を再現することを目指しています。

「ポエンテ」は、その暖かくも冷たい素材の組み合わせが特徴で、自然の要素を強調し、郷愁を誘うデザインとなっています。ロホ・アリカンテの大理石、ウォールナットの木、ブラッシュド・ブラス、リネンのランプシェードを使用し、印象的な視覚効果を生み出しています。デザインスタイルは、中世世紀と1950年代から1960年代のブラジルのデザインからインスピレーションを得ており、エレガントな一品となっています。

このランプは、非常にシンプルな操作性を持っています。ブラウンの布で覆われたケーブルを直接コンセントに差し込み、ブラッシュド・ブラスのオン/オフボタンを押すだけです。主要な構造部分は大理石と木で、接合部やディテールは真鍮で作られており、これらの素材の耐久性が製品の長寿命を実現しています。

このプロジェクトは2021年12月にブラジルのマラニョンで始まり、2022年4月にサンパウロで終了しました。初めに、木と大理石を主要な素材とし、布製のドームを持つランプを考えました。これにより、拡散された快適な照明が得られます。デザインは紙上の単純な幾何学的形状から生まれ、これらの形状はそれぞれ異なる素材と関連しています。

大理石の選択は、克服すべき課題となりました。照明器具を耐久性があり、バランスが取れているとともに、使いやすく、形状が調和しているものにするためには、スリムで軽い形状が必要でした。

このデザインは、2023年にA'ライティングプロダクトアンドフィクスチャーズデザインアワードのブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的および創造的なスキルを発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Marcos Duailibe
画像クレジット: All Images by Marcos Duailibe.
プロジェクトチームのメンバー: Marcos Duailibe
プロジェクト名: Poente
プロジェクトのクライアント: MC+ ARQUITETOS


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